銅価格とS&P500の関係

銅価格とS&P500についてちょっと調べてみました。

背景

わたしが定期的に愛読している数少ないブログの一つに以下があります。

アメリカ金融引き締めで暴落している金価格と銅価格

そこでこんな記述がありました。

銅価格は市場が世界経済の成長に強気か弱気かを示す指標であると言われている。主に建設用の資材などに使われる銅は主な消費国が中国などの新興国であり、世界経済の需要が増えるのか減るのかを銅相場はいち早く織り込んでゆく。

なるほど、「銅価格と世界経済の成長は関係しているのか!」しかもいち早く織り込んでいくらしい。たしかに、建設用の資材に使われる銅は世界経済の需要により影響を強く受けそうだと思った次第です。そして、株価ともなんか関係があるかもと思ったのが発端です。

銅価格とS&P500の関係

銅価格とS&P500の株価の関係なんて考えたことなかったので、となんか関係があるのかなと思いちょっと調べてみました。

銅価格はデータを取得しにくいので、銅のETFであるCOPAのデータを利用しました。

銅価格とS&P500の株価(2006年10月から2018年7月)

2006年10月から2018年7月の銅価格とS&P500の株価を1つのグラフにしたのが以下になります。

銅価格とS&P500の株価(2008年10月~2018年7月)

銅価格とS&P500の関係性に関する感想

あくまで感想です。

銅価格とS&P500には直接的な相関があるように見えないですね。リーマンショックはなんの価格にしても同じような傾向がありますし。

上記のグラフを見て気になるのは銅価格を「銅価格は市場が世界経済の成長に強気か弱気かを示す指標」としてとらえたとき、銅価格は2011年くらいから下落基調だったのにS&P500はずっと上昇している点です。銅価格は世界経済の成長に弱気なのにS&P500は上昇している、つまりは買われすぎていると見ることもできます。

元々ご紹介した「グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート」では、以下のような流れの中で銅価格についても説明しています。

  1. アメリカの金融引き締め
  2. 世界の様々な市場から資金が流出する
    1. 新興国の通貨、株価下落
    2. 先進国(アメリカ除く)の通貨、株価下落
  3. アメリカの株価下落

グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート」では様々な市場のファンダメンタルの動向を踏まえた上で、銅価格の変動をとらえているので、直接的に銅価格とS&P500と関係がなくてもまったくおかしくありません。

一方、わたしは安直に銅価格とS&P500の直接的な関係を見ただけですね(^_^;)

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