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増配銘柄の配当再投資の資産増加はすさまじい

前に以下で単利と複利(配当再投資)での資産の増加の比較をしました。

複利(配当再投資)のすごさ、資産と配当金の増加比較(単利、複利)
配当再投資とは、時間と配当のチカラを利用して資産を増やす方法です。配当再投資がどれだけ素晴らしいのか、配当のチカラがどの程度かを理解するためには単利と複利の違いを知る必要があります。単利、複利とは何か、資産運用において単利と複利でどの程...

そこで主張したかったことは以下の2点です。

  • 複利の場合は単利と比較すると資産が2倍になるのに要する期間は約2/3である
  • 複利では資産も配当金も指数関数的に増加する
  • 単利で資産が2倍になるのは30年後、複利ではその2年後に資産は3倍になる

これはこれで十分にすごいことです。しかし、これでは満足できるだけの資産形成できるのはいつになることやらといった気分になると思います。

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株式投資には増配がある

株式投資においては上記の記事では考慮していなない要素があります。
それは、

  • 増配
  • 追加投資

です。本記事では上記のうち増配を考慮したシミュレーションをします。

増配とは

増配とは企業の努力により、配当金を前の期より増やすことです。

ある銘柄に100万円を配当利回り3.5%で投資したとします。その時に得られる年間の配当金は3.5万円です。10%増配したという場合、利回りは3.5%×10%=0.35%増加して、3.5%+0.35%=3.85%が増えたことになります。つまりは配当金が100万円×3.85%=3.85万円に増えるということです。

投資で日本株しかやっていない人からすると「そうそう増配なんかないよぉ」って感じかもしれません。それに増配し続けてくれる日本株は数えるほどしかないのが現状だからです。日本株で代表的な増配銘柄は花王ですが、それでも27年程度の増配年数です。

アメリカ株では増配し続ける銘柄が日本よりはるかに多い

世界に目を向ければ、毎年増配を継続的にする企業が多数あります。以下を見ていただければ分かりますが、S&P500の構成銘柄で15年以上増配している銘柄が多数存在するのです。

S&P500で15年以上増配している銘柄
増配傾向の企業の投資をするといっても規模の小さい企業は避けた方がいいです。そこで、S&P500のうち15年以上増配している企業をピックアップしてご紹介しています。以下の表は毎日7-8時頃更新されます。表示している指標...

見ていただければ分かりますが、500強の銘柄数のうち約100の銘柄が15年以上増配しています。

単利と複利と複利+増配の時の資産の増加の推移

継続的に増配してくれる銘柄に投資を行うことで複利(配当再投資)よりさらに爆発的に資産を増やすことが可能になります。

イメージしやすいように以下の3つで比較してみましょう。

比較対象投資金額利回り増配率
単利での運用100万円3.5%0.0%
複利(配当再投資)での運用100万円3.5%0.0%
増配銘柄での複利(配当再投資)での運用100万円3.5%5.0%

それぞれのケースでの資産の増加の仕方が以下のグラフになります。
資産の増加の度合いが複利+増配5%が突出して多いので、経過年数(投資期間)が25年と50年のグラフにしています。

単利の場合と複利の場合と複利+増配5%の場合の資産の増加の仕方(投資期間25年)

増配を繰り返す銘柄は25年後にはすさまじいことになるのが分かりますね。

 

単利の場合と複利の場合と複利+増配5%の場合の資産の増加の仕方(投資期間50年)

投資期間50年で見ると、ここでは単利と複利(配当再投資)を比較して、複利(配当再投資)がすごい勢いで増えているように見えたはずです。しかし、増配率5%の複利(配当再投資)を含めたグラフにすると、ただの複利がかすんで見えてしまうくらいの資産が増加することが分かると思います。

このように時間を味方にして増配銘柄に配当再投資をすることで、資産を指数関数的に増やすことができるのです。

単利と複利と複利+増配で得られる配当金の推移の比較

資産増加と同じケースでの配当金の増加の仕方が以下のグラフになります。
資産の増加の度合いが複利+増配5%が突出して多いので、経過年数(投資期間)が25年と50年のグラフにしています。

単利の場合と複利の場合と複利+増配5%の場合の配当の増加の仕方(投資期間25年)

単利の場合と複利の場合と複利+増配5%の場合の配当の増加の仕方(投資期間50年)

さすがに3.5%の配当利回りの銘柄がずっと5%もの増配し続けると見るのは無理があるかもしれませんが、夢のあることだと思いませんか?

増配銘柄の配当再投資の素晴らしさが少しでも分かっていただけたらうれしいです。

コメント

  1. 名も無き男X より:

    こんばんは、はじめまして。「株式投資の未来」を読んで色々と調べているうちに、このブログにたどり着きました。
    配当・分配金の再投資はとても魅力的だと感じているのですが、NISA口座以外で購入している株式の場合、配当・分配金へは現地で10%(確定申告で戻る)、日本で20%ちょいを税金で持って行かれてしまいますが、再投資している金額は税金を持って行かれた後の金額を再投資されているという理解でよいでしょうか。

    • てく より:

      こちらが、最初のコメントでしたね。
      名も無き男Xさんの理解で合っています。
      再投資している金額は税金が引かれた後の金額を再投資しています。
      今後ともよろしくお願いします。

  2. 名も無き男X より:

    追加ですいません。
    米国株式を購入される際、
    どちらの証券会社を利用されていますでしょうか。

    私はSBIとマネックスどちらもあるのですが、
    NISA口座がSBIですし、手数料もマネックスと
    ほぼ同等になったようなのでSBIで実施しようと
    考えております。

    • てく より:

      はじめまして、名も無き男Xさん。
      わたしは米国株式を購入する際はSBIを利用しています。SBIの手数料も下がったことですし、今であれば、マネックス、SBIどちらでもいい気がします。
      しいて言えば、マイナーな銘柄を購入するならば、マネックスの方がいいかもしれません。

      • 名も無き男X より:

        てくさん
        丁寧に回答いただきありがとうございます。
        私も始めようと思います!
        今後ともよろしくお願いいたします。

  3. かず より:

    いつも拝読させて頂いており、とても勉強になっております。
    私も株式投資の未来を読んで、米株・高配当銘柄がS&P500を超える最上級の投資方法であると目から鱗が落ちた一人でございます。
    今でも、それを信じてS&Pコア10種銘柄やそれに近しい銘柄をコツコツ買い集めているのですが、つい最近以下のような記事を読み、この私の投資方法について自信がなくなっています。
    配当には税金がかかることを無視した論述をされているジェレミーシーゲル教授、たしかにこの通りだなと。
    これについて、どう思われるか是非ご見解聞かせていただけたら嬉しいです。
    宜しくお願い致します。
    http://www.mag2.com/p/money/231893

    • てく より:

      はじめまして、かずさん。
      引用されている記事見ました。問題提起という点からいうと良質な記事だと思います。
      投資の記事の難しいところは、万人受けするものは存在しないということです。参考程度にされるのがいいかと思います。

      シーゲル教授のシミュレーションでは税金を考慮していないということを気にされているんですかね。きっと。
      課税を繰り延べのことですね。それは正しいです。

      わたしは正直言うとさほど税金のことは気にしていません。税金を考慮すると絶対にシーゲル教授のシミュレーションどおりにはいかないと思っています。
      つまりはもっとリターンは少ないということです。ただS&P500を超えるかと言われると超えるかなと思っています。かずさんの問に対する回答はここで終わってしまいます|д゚)

      それだけでは何なので、わたしの考えをちょっとだけ説明しようと思います。

      わたしがシーゲル教授の本で理解したポイントを端的にいうと以下です。
      ・減配の可能性の低い業績が安定した割安(PERが低い)な銘柄を買うことがよい
      ・暴落時に配当を再投資することで、資産は加速的に増える

      つまりは以下の感じですかね。
      1.割安で購入
      2.株価暴落
      3.配当は維持された状態で、配当を再投資(よりよい利回りで購入)
      4.株価回復(暴落時に購入しているので、高い配当利回り)
      5.高い配当利回りで再投資

      ここでの肝は3の「配当が維持された」というところです。これがないとそれ以降のシナリオが成立しません。
      引用された記事ではVYMと比較されていますが、セクター構成比率はたしかテクノロジー、エネルギーなどが比率的に多く、生活必需品は少なかったと認識しています。それに対して配当貴族はテクノロジーの比率はたしか0で、生活必需品の割合が高かったと記憶しています。なので、3のところで配当が維持される可能性が高いのはVYMより配当貴族だとみています。また、S&P500は配当を出していない銘柄も多いですし、減配する可能性が高いテクノロジー、金融等の銘柄も多いため上記のシナリオは成立しにくいかなと考えています。

      以下を見てもらえれば分かると思いますが、リーマンショック時の暴落率は配当貴族とS&P500では大して変わりません。では何が違うかというと、その後の上昇です。業績が安定、配当も維持されているから戻りが早いというのと、暴落時に高利回りで再投資できているので、その後も減配しない限りその影響がずっと続いているためです。
      Inside the S&P 500: The Dividend Aristocrats

      なので、暴落を何度か経験すると最終的にはS&P500を超えるリターンが得られるようになると考えています。

      参考にしていただければと思います。回答になってないような気もしますが。