10年以上増配企業と20年以上増配企業 やっぱり生活必需品が安心できる

てくです。

最近セクター単位での確認をよく行っています。

今回はセクター単位での10年以上増配している企業と20年以上増配している企業はどのくらいあるのかを確認したいと思います。

今回の確認対象

今回の確認対象はS&P500の企業に絞って確認しました。

売らない&配当再投資であまり小さい企業を投資対象としていないためです。

配当を出している企業と出していない企業

配当を出している企業と出していない企業があります。

ザックリと配当を出している企業の比率をセクター単位で分けてみました。

以外にも素材セクターはすべての企業が配当を出していますね。続いて生活必需品、公益事業、金融と続きます。

意外と思われるかもしれませんが、電気通信セクターは54.55%ともっとも低い値となっています。GICSのセクターの見直しが行われ、電気通信セクターに以前は情報技術セクターにいたグーグル(GOOGL)、フェイスブック(FB)、ネットフリックス(NFLX)、ツイッター(TWTR)など無配当の企業が電気通信セクターに移ってきたからです。

次からは配当を出している企業に絞ってみていきたいと思います。

10年以上増配している企業の割合と平均

配当を出している企業のうち10年以上増配している企業の割合をセクター単位で整理してみました。

S&P500の企業のうち配当を出している企業数は409です。

上図から10年以上増配している企業の比率が50%以上のセクターは生活必需品、公益事業、資本財しかないということが分かります。その次が急に33.33%と落ち込みます。

こうやって見てみると、投資して安心感があるのは生活必需品、公益事業、資本財かなと思えてきます。

注意が1点。S&P500の採用銘柄は結構頻繁に変わります。つまり生存バイアスがかかっていることをお忘れなく。

20年以上増配している企業の割合と平均

次に20年以上増配している企業の割合をセクター単位で整理してみました。

10年以上増配している企業の比率は生活必需品、公営機事業、資本財がベスト3だったのですが、20年以上増配している企業の比率になると、公益事業が8位まで後退しています。

その代わりに素材セクターが第2位にランクインしています。

ここで圧巻なのは生活必需品セクターです。20年以上増配している企業の比率が50%以上をキープしています。

でも違いが分かりにくいですね。

増配している企業の比率(10年 vs 20年)

ちょっと違いが分かりにくかったので、10年と20年のグラフをマージしてみました。

素材セクターは10年以上増配している企業と20年年以上増配している企業の比率の差が非常に少ないことが分かります。そのことから素材セクターは強い企業が脱落しにくいのかもしれません。

その一方で資本財は10年以上増配している企業の割合が50.79%なのに対して20年以上になると25.40%と激減しています。理由は分かりませんが、入れ替わりが激しいのかもしれませんね。

先ほどもいったように公益事業は20年以上増配を維持できていないことが分かります。ただし、理由は分かりませんが。

まとめ

  • 10年以上増配している企業の割合が高いのは生活必需品、公益事業、資本財で50%を超える。
  • 20年以上増配している企業の割合が高いのは生活必需品、素材、資本財である。
    • 割合が50%を超えるのは生活必需品のみである。
    • 公益事業は8位まで落ちる。
    • 素材は10年以上増配している企業の割合と大差ない。

結局は生活必需品が安心ということですかね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました