S&P500が初の2000台乗せして好調ですね。そうはいっても量的金融緩和政策QE3を実施中なので、素直に喜べはしませんが。
そのQE3が2014年10月をもって完了する見込みみたいですね。
QE3が終了した後、アメリカ株はどうなるのでしょうか?
ただし、QE3後も低金利は1年くらい続くとのことですね。
量的緩和政策内容
知ってのとおり、2008年の金融危機を受け、過去にQE1、QE2を実施しています。そして、現在QE3を実施中です。
アメリカの中央銀行は2008年から現在まで、各QEで実際に以下の期間及び各種債券の買い取りを行っています。
期間 | 政策金額(億ドル) | |||||
開始 | 終了 | 米国債 | MBS | その他 | 合計 | |
QE1 | 2008/11 | 2010/03 | $3,000 | $12,500 | $1,750 | $17,250 |
QE2 | 2010/11 | 2011/06 | $6,000 | $6,000 | ||
QE3 | 2012/09 | $9,450 | $8,250 | $17,700 | ||
総計 | 2008/11 | $12,450 | $26,750 | $1,750 | $40,950 |
QE3は2014年8月時点
QE1が一番金額的に大きいかと思っていたのですが、QE3の方が多いのですね。知りませんでした(^^ゞ
それにしても総額4兆950億ドルとはすごい金額ですね。日本円にしたら、400兆円越えてます。
量的緩和政策QE1、QE2後の株価の関係はどうなっているのか
各量的緩和政策(QE1、QE2)後とS&P500の株価の関係は以下の通りです。国債の金利には興味はないのですが、ついでに長期金利も載せてます。
見てもらうと分かるのですが、一時的に株価は下落していますね。ただし、量的緩和政策は株式を買い取るのではなく債券の買い取りをしているので、長期金利への影響が大きく、株価より明確に下落していますね。
実際に量的緩和政策でどの程度株価は下落したのか
では実際に量的緩和が終了するとどの程度株価は下落するのでしょうか?少しまとめてみました。
期間 | 政策金額(億ドル) | 最高値 | 最安値 | 下落率 | |||||||
開始 | 終了 | 米国債 | MBS | その他 | 合計 | 日付 | 株価 | 日付 | 株価 | ||
QE1 | 2008/11 | 2010/03 | $3,000 | $12,500 | $1,750 | $17,250 | 2010/04/23 | 1217.28 | 2010/07/02 | 1022.58 | 15.99% |
QE2 | 2010/11 | 2011/06 | $6,000 | $6,000 | 2011/07/07 | 1353.22 | 2011/10/03 | 1099.23 | 18.77% | ||
QE3 | 2012/09 | $9,450 | $8,250 | $17,700 | |||||||
総計 | 2008/11 | $12,450 | $26,750 | $1,750 | $40,950 | ||||||
QE3は2014年8月時点 |
QE1は終了後の約3週間後の2010/4/23に最高値の1217.28を付けてます。最安値は終了後の約2カ月後の2014/7/2に最安値の1022.58を付けてます。
そして、QE2では終了後の約1週間後の2010/7/7に最高値の1353.22を付けてます。
最安値は終了後の約3カ月後の2014/10/3に最安値の1099.23を付けてます。
QE1、QE2ともに終了してから1ヶ月以内には最高値を付けています。
QE1はなぜ3週間も要したのでしょうかね。なぜでしょうかね??
分かりません(>_<)
最安値になるまで2から3カ月要しています。
下落率の方はどうかというと、QE1が約16%、QE2は約19%です。
量的緩和政策QE3後アメリカ株はどうなるか?
QE1、QE2までの実績から判断すると、QE3が2014年10月に終了したときの影響は以下のようになるのかと思います。
- 2014年11月末までに最高値を付ける。
- 2014年12月末~2015年1月末に最安値を付ける。
- 下落率は15~20%となる。
もし、NISA口座でまだ使いきれていない分があるとすると12末まで待った方がいいかもしれません。もし、使いきっているのであれば、2015年の枠を使って、2015年1月に一気に買うのがいいかもしれません。
できれば割安の時に買いたいので、最近の記事はいつ下落するかに関係したものが多いですね(^^ゞ
投資は自己責任でお願いします。
コメント
>量的緩和政策は直接国債の買い取りをしているだけに・・・
非伝統的な金融政策とはいえ、日米とも国債は市中からの買い入れであり、直接の買取りは行っておりません。仮に行うのであれば、日米とも法律で禁止していますから、法改正が必要です。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。記事の方を修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございました。